— 実際に現地に行ってみて、どんなことが起きたんでしょう。
丁子谷 空港に着いたときに、どこに行けばいいかわからなくて。とりあえずホテルに荷物を置いて街に繰り出そうと思ったんですけど、結構雨が降っていて。でも撮らなきゃと思って。
大 関 1日目は人としゃべったりしなかったんですか?
丁子谷 乗り継ぎのときに空港で日本人の団体ツアーの方がいて、そのときに「あなた、一人なの?」って話しかけてくれて。この企画のことを話して別れたんですけど、その後になんとエストニアの街で偶然再会しました。
大 関 それはすごい(笑)。現地のホテルの人とは全然しゃべらなかったんですか?
丁子谷 エレベーターの乗り方を教えてもらったりしました。にこやかな感じで対応してくれてうれしかったです。
— 佐藤さんはどうでしょう。
佐 藤 バンクーバーでの乗り換えはスムーズだったんですけど、イエローナイフについて飛行機を降りたら雪がすごく降っていて、寒くてびっくりしました。あと、友達が荷物検査で引っかかっていきなり止められていて、私が動揺しました(笑)。
大 関 2日目以降、何か大変に感じたことはありましたか?
丁子谷 自分でなんとかしないとご飯も食べられないし、どこにも行けないと思ったんで、街に写真を撮りに行ったんですけど、2日目の夕方に急に悲しくなってきて、ホテルに帰ってひと泣きしました(笑)。すごく一人ぼっちな気がして。友達にLINEしたら「大丈夫だよ」って返信をもらえたので、とりあえずもう一回外に出て、雨の中、アイスを買いに行きました(笑)。
佐 藤 私は友達と一緒だったこともあって、全然寂しくなかったです。2日目にオーロラビレッジのレストランで夕食を食べようとしたんですけど、水を切らして急に開かないと言われたんです。
ホテルに帰ってきたころには、スーパーも閉まっていて困りました。仕方なく、ホテルの自販機でチョコを買おうとしたら、中で挟まって取り出せなくなってしまったんです。そこでホテルの人に何とか英語でトラブルを伝えたら、サンタさんみたいな大きなおじさんが出てきて、当たり前のように自販機ごと揺らして取り出してくれました。その時はびっくりしましたね。そうやって出すんだ、みたいな(笑)。
— トラブルと言ってもそれぞれエピソードが全然違いますね。他にも印象的なことはありましたか?
丁子谷 カメラを持って歩いていたら、後ろにいた3、4人くらいのお兄さんのうちの一人が走ってきて、私の目の前に来て何か言ってきたんです。怖かったんですけど、エストニアに行く前に「やられそうになったらやられる前にやれ」「ヤバいやつよりもヤバいやつになれ」と友達に教わったことをハッと思い出したので「イエーイ!」って大きな声を出して逃げて、乗り切りました(笑)。
全 員 (笑)
— 佐藤さんは実際にオーロラを見てどうでしたか。
佐 藤 オーロラは肉眼でも緑色に見えるのかなと思ってたんですけど、実際は白いものもありました。1日目は雲みたいな感じで、やんわりと見えました。オーロラは見え方が5段階にランク付けされていて、2日目はレベルが4だったので、肉眼でも緑っぽく見えて、しかも動いている様子も見えて、すごかったです。『ティピー』というテントが待機場所だったんですけど、ついはしゃいじゃって。近くのおばさんに「さっき、はしゃいでたのあなたたち?かわいかった!」って言われて恥ずかしかったです。
大 関 すごく寒そう。
佐 藤 マイナス十何度くらいありました。外にいるだけで寒くて、防寒具も丈が足まであるのを渡されて。ドアも中の空気が出ないようにすぐ閉めてくださいと言われました。暖炉もあったんですけど本当に寒かったです。
— 大関さんも、写真を振り返っていかがでしょう。
大 関 色々思い出しますね。ツバルは真夏だったので、みんなで服のまま海に飛び込んだりして遊びました。まだ全然しゃべれなかったんですけど、それをきっかけに仲良くなって、子どもたちが「れいかー!」って懐いてくれて嬉しかったです。懐かしいなぁ。でも最初の1日2日は私ここでどうすればいいんだ、と思っていました。何をしていいか分からないし、家族のみんなも話しかけてくれたんですけど、何を言ってるのか分からなくて、諦めてしまうのが2日間くらい続いて。その時に一緒にいたスタッフやマネージャーに「どうするの?本当に何もしてないよ」って言われて、チェキを撮って名前を聞くところからはじめようと決めて、やっと行動に移しました。
「YouTuber 大関れいかの挑戦」動画より
— 佐藤さんは現地の方とコミュニケーションをとれましたか。
佐 藤 博物館まで歩いているときに2頭の犬を連れているおじさんがいて。犬が好きなので興味を示したら、「これ兄弟なんだよ」といろいろ話をしてくれました。