記録メディアに革命を起こす、
BaFe磁性体。
FUJIFILMは、BaFe(バリウムフェライト)磁性体の実用化によって、磁気テープに新たな生命を吹き込みました。2012年、FUJIFILMが製品化したLTO6規格の磁気テープは、2.5TBもの記録容量があり、世界中の研究機関、行政、医療、金融などの分野で採用されました。 さらに2014年5月、世界記録を更新した記録密度は、従来の磁気テープの62倍に達し、製品化されると大人の手のひらほどの磁気テープ1巻に、約154TBものデータを記録できるようになります。CDなら20万枚、書籍なら1億5400万冊に相当するデータが入る計算です。
![BaFe磁性体 記録密度を62倍に](./img/img_article_1.jpg)
![富士フィルム独自技術](/sekai-hitotsuzutsu/contents/common/img/icon_fijifilm_only.png)
ナノの世界で超微粒子を扱う、
FUJIFILMの技術。
記録密度が高く、データ記憶容量の大きな磁気テープをつくるためには、BaFe(バリウムフェライト)磁性体を超微粒子化し、ナノレベルで均一に塗布する技術が必要です。ナノの世界は100万分の1ミリの世界。超微粒子をナノレベルで均一に塗布する技術は、計算上、サッカーコート4面に1リットルの水を均一に撒くことに相当します。写真フィルムを進化させてきたFUJIFILMの技術がナノの世界で活きています。
![BaFe特殊磁性体 従来分散技術と新規分散技術の比較](./img/img_article_2.jpg)
ビッグデータの未来のために。
磁気テープはHDDのように常時電源を必要とせず、コストもCO2の排出量も大幅に削減できます。さらに30年間以上のデータ保存が可能で、スペースもコンパクトなうえ、管理も容易なことから、磁気テープは記録メディアの主流になりつつあります。
世界シェアトップ*のコンピュータ用磁気テープメーカー、FUJIFILM。
思い出を写真というカタチで記録してきたFUJIFILMは、磁性体研究の最先端でビッグデータの未来を見つめています。
*生産者シェア、当社調べ
![磁気テープの未来を表す草原](./img/img_article_3.jpg)