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日本

インスタントカメラ“チェキ”instax商品企画担当

未知への好奇心を武器に
もっともっと魅力的なチェキを世界中へ

“自分らしさ”を表現するためのアイテムとなった「チェキ」

欧州のパートナーが最後にくれた言葉「君はベストフレンド」

アイデアを形にする難しさはチームワークで乗り越える

それから数年後、彼女は現在担当しているチェキの商品企画に携わることとなった。仕事の内容は、営業担当者の要望や市場の動向を参考に、カスタマイズしたチェキを作るというものだ。担当になって約1年が経とうとしていたころ、舞い込んだのが「instax mini 8 ミニオン」の企画だ。きっかけは、「国内の人気テーマパークで、映画『ミニオンズ』のキャラクターを用いたチェキ用カメラとフィルムを販売するという企画。これを聞きつけたハリウッドのプロデューサーが自ら、「新作映画の公開に合わせて、ぜひミニオンをモチーフにしたチェキを作ってほしい」と提案してくれたのだという。普段からチェキを愛用しているというプロデューサーだが、当然ながらキャラクターへのこだわりは強い。そんなプロデューサーもあっと驚くような製品にしたい――素材の選択から、カメラのボディをキャラクターに見立て、レンズ部分を目玉にするといったディテールのデザインに至るまで、彼女は徹底的に考え抜くことでアイデアを一つひとつ生み出し、形にしていった。
実は、チェキの仕事に携わる前、スマートフォン用アプリ開発を担当していた時期があった。そのとき最も苦労したのが、アイデアを形にすることだった。コストやスケジュールなどさまざまな制約に阻まれ、打ち合わせを繰り返しても思うような形にならず、投げ出したくなることもあったが、彼女は持ち前の粘り強さで完成までこぎつけた。
「どんなにいいアイデアでも、実現できなければ意味がない。だからこそ、今回はとことんやりきろうと、自分が今までに得た知識や経験を総動員しました。チームの仲間も助けてくれて、なんとか形にしようと全員で同じゴールに向かっていきましたね。商品が完成したときは、皆で『これが私たちの求めていたものだ!』と手を取り合って喜びあいました。実際に製品は予想以上のすごい人気で、当初の生産計画では注文に対応しきれず、増産をかけたほどだったんです。その時期は本当に忙しかったですけど、うれしい悲鳴でした。各国の販売スタッフにも大変評価していただいて。それまでの苦労が報われた瞬間でしたね」
そう言った彼女の表情からは、大きな自信が見て取れた。

知らないことにこそ興味を抱く 必ず最後までやり遂げる

  • * 部署名・インタビュー内容などは、2018年3月時点の取材内容に基づきます。